※本記事は、荏原製作所のニュースリリースを引用して作成しています。出典: 荏原製作所 ニュースリリース
-災害時も普段通り利用できる、排水の再利用が可能なトイレシステム-
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株式会社 荏原製作所(以下:荏原製作所)は、神奈川県の藤沢事業所に自社製ポンプを搭載した自己完結型排水リサイクルトイレシステム「エコノワ」※1(以下:本設備)を導入し、実証試験を開始します。水源や外部への排水が不要で、100V電源で稼働が可能な設備です。
1.背景と狙い
荏原製作所はこれまで、ポンプをはじめとするインフラ設備の復旧や、義援金、水害復旧時に役立つ「 住宅における水害対応マニュアル 」の制作などの活動を通じて被災地の復旧を支援してまいりました。本取り組みは、2021年に発足した荏原製作所横断プロジェクト「荏原レスキュー」※2が主体となり、災害や断水による非常時でも利用者がストレスや健康リスクを感じることなく本設備を使用できるよう、平時から利用を推進するものです。被災地などで問題無く使用することを目的に各種データを収集し、システムの評価や課題、改善点の把握をするため、本設備を事業所内に設置し、約1年間の検証試験を開始します。
2.概要
(1)特長 ①ボルカナイト※3を採用することで、薬品や菌類などを添加せず汚物を分解します。 ➁洗浄水を再利用し続けるため、水源や排水、汲み取り作業が不要です。 ③100V電源で運転が可能です。(2)検証内容 ①天候や災害などに影響されず、トイレシステムが安定して運転できていること。 ➁EBARAメンテナンスクラウド※4を通じて、ポンプ設備などの状態監視を実施し無駄のない保全管理をすること。 ③各種センサーにより気温・水温、利用頻度、水質などを把握し、トイレシステムの効率のよい運転条件を確認すること。 ④利用者の満足度を調査し、今後の導入に向けたデータを取得すること。

3.今後の展開
荏原は、当社の長期ビジョン「E-Vision2030」の重要課題のひとつに掲げる「持続可能な社会づくりへの貢献」の実現を目指し、世の中にある不便や不満、不平等を技術や製品、サービスで解消し、安全・安心に過ごせる社会インフラを技術で、熱く、支えてまいります。荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※1: 自己完結型排水リサイクルトイレシステム「エコノワ」 は、株式会社TI plusホールディングスの登録商標です。※2:荏原の技術とサービスで水害復旧時に貢献することを目的に発足した社内プロジェクトチーム。※3:黒墨土を主体とする、ろ材の一種。汚物分解のために働く微生物にとって最適な多孔質構造。※4: EBARAメンテナンスクラウド :ワイヤレスセンサーとクラウドを活用して、機器・設備をリアルタイムで状態監視することで、さまざまなソリューションを提供するサービス。
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弊社(株式会社TI plusホールディングス)は、この実験を通じて、持続可能な社会への新たな可能性を探り、環境負荷の低減に向けた取り組みや、実験から得られるデータを活用して、より良い未来を創造していきます。高い技術力を誇る荏原製のポンプを採用した”エコノワ”の今後の展開にもぜひ注目してください。
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株式会社 荏原製作所の同記事が日本経済新聞にも取り上げられました。→日本経済新聞
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